澤田棉行のSDGsへの取り組み
澤田棉行とSDGs
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連サミットにおいて採択された国際目標です。
「地球上の誰一人として取り残さない」ことを理念としており、17のゴールと169のターゲットで構成されています。
澤田棉行は「地球環境を守る」を理念に、繊維原料の販売に140年以上取り組んでまいりました。
また、1970年に不織布の製造ラインを導入し、自社で各種フィルター・吸音・消音材など製造販売を開始しました。
創業者の澤田藤吉は、1880年に「はりまや」の屋号で原綿の卸売業を始めました。当時は近代的な紡績工場の設立により紡績業が盛んな時代であった中で、紡績機から落ちる落綿が産廃として問題となっていました。そこで落綿を布団の材料として販売することで業績拡大し、今の澤田棉行に至ります。
澤田棉行は地域社会課題解決型企業として、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
低すぎるリサイクル率
綿布団には、綿畑100坪分の棉花が使用されています。
日本は年間約1億枚の布団を廃棄しており、リサイクルされずに焼却処分されることが殆どです。
アパレルのリサイクル率が37%に対し、寝具はたった2%が現状です。
廃材アップサイクル事業
2021年に廃棄物の再資源化に向けたアップサイクル事業を立ち上げました。アップサイクルとは、製品の使用後に本来であれば廃棄されていた素材を再利用し、新たな価値のある製品を再創造する事です。年間億単位の布団が廃棄されている中で、寝具業界に原料や製品を販売していることに責任を感じております。140年以上前から続くアップサイクルの取り組みにを見直し、新たに事業化していく事で業界の産廃量削減に向けて取り組んでまいります。
実績① 部活動のオリジナルグッズ・スポーツチームの各種マーチャンダイズ製造
廃棄予定であった布団綿を中綿に使用したクッションキーホルダー等のグッズ製作を開始しました。
大学野球部の応援グッズや地元の高校部活動のグッズに採用頂いております。
【採用実績】
・中央競馬ピーアール・センター様
ふわふわハロン棒④クッションキーホルダー
ふわふわハロン棒⑯クッションキーホルダー
お守り巾着袋キズナ(販売終了)
お守り巾着袋アカイイト(販売終了)
・
東京大学野球部一誠会様
ユニフォームクッション
ユニフォームクッションキーホルダー
復刻版ユニフォームクッションキーホルダー
ペナント
必勝祈願御守り
・東京大学運動会応援部様
クッションキーホルダー(リーダー、チア、吹奏楽)
※神宮球場東大応援席限定販売
・兵庫県内の高校様、保育園様
卒業記念ユニフォーム(制服)キーホルダー
・都内広告代理店様
陸上競技大会販促用ユニフォーム型アクリルキーホルダー
※大会開催時のノベルティとして配布
送別用名刺型クッション
・都内青年会議所様
わんぱく相撲座布団
・都内少年野球チーム様
グローブ入れ巾着袋
・INAC神戸レオネッサ様
スポンサー様向けペナント
・紫電改記念館様(南予レクリエーション都市様)
紫電改巾着袋
紫電改クッション
・一般社団法人慶應ベースボール倶楽部様
ユニフォームクッションキーホルダー(販売終了)
実績② 水・油兼用の油吸着材
岡山県のクリーニング会社と協業し、水・油兼用の油吸着材を製造しております。回収した綿布団を洗浄・脱脂し、その綿を油吸着材として製造しております。綿を脱脂しているため、水と油の両方を吸着できます。水と油の混合した廃液自体の回収が可能です。また、水位浮いた油膜も水と一緒に回収することが可能です。
実績③ フィルター廃材の活用
フィルター製造時に出る端材は、商品に使われなかっただけであって、商品同等品質の物も混ざっております。このような端材を捨てるだけでなく、新たな商品として活用すべく開発を進めております。実績として、フィルターを裁断した後の端材をペット用品関連商品として作り替え販売しております。
今後の目指すべき目標
澤田棉行は、地域や企業と手を取り合いながら「地域社会課題解決」に向けて積極的に取り組んでおります。
このアップサイクル事業では産廃量の削減に貢献し、当社の目標である「地球環境を守る」に挑戦していきます。