地球環境を守る 不織布、繊維原料 姫路市
 

フロリダを訪ねて

アメリカ フロリダ州マイアミにて、2001年3月27日~29日に開かれた、不織布の国際展示会「IDEA01」を視察してきました。

この国際展示会は、年1回開催され、スイス・・・日本・・・アメリカと毎年展示会場が変わります。

不織布は、医療・医療・建築・土木・車両・ワイパー・フィルター・産業資材・インテリア・寝装等々、産業用から生活用品まで幅広く使われています。

今後重要視されるテーマとして、新用途の開発、素材・技術の複合化、素材機能の差別化、加工技術の高度化がいわれている中で、今回は、新しい素材の発見と用途開発に重点をおき展示会を視察しました。

Idea01

展示会場になったフロリダ州のフロリダ半島南エリアには、エバーグレイス国立公園があります。(右の地図の緑線で囲まれている所)

ここは湿地帯で、自然が残され、珍しい生き物が多数棲息する「水の楽園」と呼ばれる地帯です。

当社では、新規事業開発チームが生命科学の研究を行っている関係もあり、この地域に足を踏み入れました。

この地域は大きく3つのエリアに分けられます。

1.サンプレス
ここは森林地帯の水のジャングルで、湿地ランが咲き、日本では絶滅したといわれる”かわうそ”が棲息しています

2.ソウグラス
草原地帯で300種を超える鳥が見られます

3.マングローブ
海岸地帯には海水と淡水の混ざった汽水域に生息するマングローブが多く見られます。

florida

manguroubu

オキチョビー湖から流れる川は、それぞれのエリアを通っています。この川は、南へ30m/日のゆっくりとしたスピードで流れていて、このゆったりとした流れが、多くの生き物が棲息しやすい環境をつくっています。

水害を防ぐため、水門を作り、水の流れをコントロールしたことにより、エバーグレイスの水が少なくなるという異変がおこっています。マングローブ地帯では、海水が逆流し、塩分バランスが崩れるという問題が出てきました。自然環境のバランスが崩れることで、クロコダイルの子供が生きていけなくなったとのことです。最近では、水門を壊してもとの自然に戻そうという運動が起こっているそうです。

文明が自然を破壊し、自然環境は危機的な状況になってきています。こんなに素晴らしい自然とうまく共存できればと感じます。